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日差しが出てきた空に感謝しつつ、えんじ色の浴衣に白い帯を結んで千駄ヶ谷まで向かう。
電車を降りようとすると、ホームには携帯を手にした彼がいる。
彼の目の前で電車を降りる。
こんなことがあるんだな。
お互い不思議に感じながら。

チケットを取ってある軟式球場に向かうと、思いのほか簡単に場所をとることができた。
軟式球場は入場料1000円で、配布されたシートを敷いて観る全自由席方式だ。
小さくて薄いシートを広げ、私達は食料やビールを調達しに行く。
神宮花火を観るのは8年ぶりだった。
昔働いていた会社からタダでチケットをもらえてお客さんと行ったとき以来だ。
花火はやはり、敷物を敷いて座って観るのがいい。
アルコールが入った私は、彼に抱きついて寄り添う。
あやすように背中に手を添える彼。
なんて寛容な男性なのだろう。
新潟旅行以来、私は彼にべったりとあまえることをおぼえた。
相手が誰であれ、ほんとうはずっとこうしたかったのだ―。
彼の胸に頭をもたれる私を分析するもう1人の冷静な私がいる。

勢いよく打ちあがる花火は綺麗で、迫力があった。
さいわいにも私達が座った席は真正面から花火を観ることができて、ふたりでこの場所を選んだことを喜んだ。
私と彼は、性質面で共通点が多い。
決して器用ではなく、友達からはつっこまれてばかり。
ケンカなどの争いごとはあまり好きではない。
ちょうど同じことを考えていたことは割とよくある。
経緯はどうあれ、結ばれるべくして結ばれたのではないか。
たまにそんなことを思った。
空に舞い上がっては一瞬だけ光を放つ数々の花火の下、左側にいる彼の肩に頭をのせる。
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