FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006.04.24 小さな進展
新生活の疲れと生理2日目が重なった私は、いつもより酔いがはやく回っていた。
彼といてこんなに酔っていたことは初めてだった。
今まで焼酎ばかり飲んでいたからだろうか。
もうどうにでもなれ、と終電で帰るのはやめた!
彼にクルマで送るように頼んだ。
彼は快く私のワガママを聞き、アイスコーヒーをオーダーした。
こんなふうにかるく酔ってチャンスを作ったことが1年ちかく前にもあったな・・・などと思い出しながら。
私はそれを、彼にもしようとしている。
なおもアタマをかすめるあいつの記憶。
それに対し、私はにらみつける。
(いま私はアンタよりいい男とつきあってるの。アンタより収入があって、社会的にも安定していて、なにより私だけを愛してくれてるんだから!)
「ちょっとトイレ行ってくる」
席を立った彼は、私の内面の葛藤に全く気づいていない。
気づかれないよう、悟られないよう、あいつの存在すら隠し通す。
それがしあわせになる近道なのだから。
と思う割にはやっていることに変化がない私自身にあきれながら。

終電は案外空いていた。
各停だからだろうか。
発車時間まではまだ10分ちかくあった。
電車の出入口付近に私達は立つ。
偶発的に何度か互いの手の甲が触れた。
1回、2回、3回・・・。
遠慮しがちに私の左手に指を絡めてきた。
浅く繋がれたその手を、私も握りかえす。
人差し指にはめられた指輪を少し邪魔に感じながら。
その夜、クルマ(正確には彼の両親のクルマ)が置いてある彼の自宅まで手を繋いで歩いた。
それがあたりまえであるかのように。
このさき、私達は手を繋いで新宿や新潟を歩くのだろう。
やっと恋人になれはじめた。
確かな手応えを感じていた。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tsutaetaikotoganai.blog14.fc2.com/tb.php/263-6af0848b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。