上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
メーカー営業と私は、池袋東口の居酒屋に流れ込んだ。
個室に行きたかったが、残念なことに満席。
6卓ほどあるフロアに通される。
10数人の団体客の嬌声が響くこの環境は、普段なら我慢ならなかっただろう。
ぐっとこらえながら、今日合流してこの店にたどり着くまでの彼について振り返る。
営業的なノリは誠意を見せてはいるが、どうしても軽さが目に付く。
後楽園から丸の内線に乗るとき
「せっかくここまで来てくれたんだし、どうぞ使って」
彼は自分のパスネットを使って欲しいと差し出した。
丁重に断ったが、反面
(これ、経費で落とすんだろうな・・・)
なんてひねくれた視点で考えてしまう。

乾杯をし、主に彼の話で盛り上がる。
私と彼には、同郷という共通点がある。
彼は小学校卒業まで、私が今も住む街に住んでいたのだ。
地元の話を皮切りに、結婚パーティーに来ていた面々のこと、入社以来今夏まで新潟にいた時期のことなど、様々な話題が出てくる。
話は面白く、退屈させない。
私は、終電で帰ることをあきらめた。
だけど、ただ面白いだけ。
どうしたってそれ以上の存在としては考えられないのだ。
「そういえばさ、建築士と連絡取ってるの?」
「うん。ときどきメールがくるよ。最近じゃ、ライブおつかれさまとか」
いけしゃあしゃあと返す私。
「そっかあ、あいつマメだもんな。よく連絡よくくれるんだよ。元気?ってメールとかね」
このヒトにほんとのことを言うべきか。
いや、言わなくてもいいだろう。
(向こうは「会ってるの?」って聞いてきた訳じゃないんだもん。言わなくてもいいよね)
実はライブが終わって2日後、私は建築士から電話をもらっている。
今とは違う、素の状態で話せている自分。
翌週の金曜日に会う約束をしたことなど、みじんも感じさせないように。
話は閉店の3時まで尽きることなく、その後カラオケしながら始発を待って別れた。
彼は来週の日曜も、クリスマスも、大晦日も会いたいと言う。
だけど、私が彼と2人で会うことはないだろう。
彼と建築士は、友達だから。
ただでさえ友情にヒビを入れかねないことをやっている以上、1回で決めようと思って会ってみた。
彼が相手では、私が幸せになれない。
テンションが高くて楽しませてくれる男は、熱しやすく冷めやすい。
私は、もうそんな男で泣きを見たくないだけ。

最初のデートくらい、おごってカッコいいとこ見せてくれたら少しは評価上がったんだけどな・・・。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tsutaetaikotoganai.blog14.fc2.com/tb.php/175-9daa19d3
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。