上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
5月29日 (月)

アラビアン酒場 COCO BLANCA(ココブランカ)にて

カサブランカビール(モロッコ産)・・・1本
ベイリーズミルク・・・1杯

まだ私にも理性があった。
今週は始まったばかり。
 



スポンサーサイト
2006.05.30 Now&Then
今日は池袋で会おうと言ったのは、私だった。
はじめ新宿ということになっていたのだが、それはあまりにheavyだった。
今日のお相手は、yuki。
私が自分の内面をもさらけだせる、数少ない友達のひとりだ。
もしかしたら泣いてしまうかもしれない。
それを想定して、個室風の店を予約していた。
彼女と待ち合わせ、店に入る。

「そういえばさ、OOOO(私の愛称)と前カレ(彼じゃないけどyukiはそう呼ぶ)って、どうやって知り合ったの?」
ぽつりぽつり、一連のいきさつについて話す。
当時の私の心情について挟みながら。
「あいつさぁ、私のことブログに書いてるんだよね」
私はおもむろに携帯を取り出す。
もうネット上から消えたそれには、あいつの言い分が綴ってある。
「なんかむかつく」
yukiは不満をあらわにした。
「そんなのさぁ、前カレの身勝手じゃん!」
第3者はみんな同じことを言う。
かくいう私でさえ、そう思う。
あいつにはかばえる要素がない。
あるとしたら、過去の経験くらい。
そして現在も縛られ続けた状態に甘んじている。
一生逃げおおせてはやり過ごすつもりなのだ。
このままではいけないとわかっていながら―。

「あいつなんて、野垂れ死ねばいいと思ってる」
うつむきながら、一言づつはっきりと断定する口調で私はつぶやく。
「私にはユメがあるの」
さらに続ける私に対し、彼女は
「なに?」
と聞く。
「徹也と手を繋いで山手線とかに乗ってるとき、ばったりあいつに会うの。あいつはきっと私を凝視するわ。徹也が知ってるひと?と聞いてきたら、知らないひとって答えるの。彼の顔を見ながら、あいつにも聞き取れるようなヴォリュームで。そしてふたりで電車を降りるの」
「今だったらそれができるよ」
あいつが東京に戻ってきたとき、と私はココロのなかで注釈をつける。
「私のうのうと幸せになってやるわ。そうしてあいつを見返してやるの」
知穂に送ったメールのなかの一文を引用しながら、私はそう答えた。
私にも彼女にも、あるのは今とこれから先の未来だけ。
今日は、かなしみ続けた私の一周忌。
2006.05.29 ESCAPE
白いジャケット、黒いVネックのニット、同色のパンツ。
靴もバッグも黒。
首元には、ティファニーのクロスモチーフのネックレス。
ジャケット以外は黒ずくめの恰好。
まるで喪服みたいだ。
なんのために、こんないでたちなんだろう。
頭のなかで整理できていない状態で、会社を出て池袋に向かう。
今日はさぼらなければ、やっていられない。

渋谷にある今の会社で働き始めて2週間が経った。
私はここでもパソコンを使った仕事をしている。
飲食なバイトはクビになった。
彼のために休み、翌日風邪をひいて休んだら
「もう来るな」
と言われたまで。
彼はその件に対し、責任を感じている。
が、辞めるつもりだったのだから、こうなってラッキーだった。
ラッキーは重なり、今の仕事を紹介された。
勤務は週3日、10:00AM~4:30PMまで。
朝から働けて、学校にも遅刻しなくて済む
毎週月・木・金は、オフィスライクな恰好で出勤し、登校する。
だけど今日だけは違う。
今日はさぼらなければ、やっていられない。

今日は私の失恋記念日。
2006.05.29 ◆再会の杯◆
ふたたび彼に連れられ、インボイスSEIBUドームで行われた西武VS阪神戦を観にいく。

球場にて

アサヒスーパードライ・・・1杯
エビス生ビール・・・1杯


その後、所沢に移動。
以前から気になっていた『串市場 ここがみそ』で飲む。

れんと(黒糖焼酎)水割り・・・1杯
緑茶割り・・・2杯


どうしてだろう。
2ヶ月くらい会わなかった時期があったのに、会えなかった2週間は、とてつもなく長く感じられた。
私はまた仕事中、検索画面にカーソルを合わせ
パソコンのキーボードを叩くのだろう。

「あいたいあいたい、徹也にあいたい」

これからまた、会えない1週間がはじまる。
5月7日 (日) 7:00AM

私はまだ新潟にいる。
右側には彼が私のほうを向いた姿勢で横たわっている。
2人とも衣服は何も着けていない。
携帯のアラームが起きる時間だよと知らせる。
「あと1時間寝てようよ」
眠気の取れない私はまどろむ彼に同意し、目を閉じる―。

5月6日 (土) 10:00PM

寺泊を出たあと、私達は新潟市内に向かった。
レインボータワーに昇ったり、新潟県花・チューリップの花壇が両脇に飾られた万代橋を手を繋いで歩いて時間をつぶしたのちに、彼の友達・白井さん(仮名)と会ったのだった。
この日仕事だった白井さんは、夜でないと会えない。
彼を友達に会わせてあげたかった。
そして、私も彼の友達に会ってみたかった。
2つの気持ちがかさなって、ご対面に至ったのだった。
日曜日に入れたバイトは、なんとか休みを取ってある。
最終日はお互い、家でのんびり過ごす予定になっていた。
思った通りの好人物だった白井さんは帰り際
「このあとどうするの?」
と聞いて来た。
「高速乗って帰る予定です。途中で仮眠取りながら」
彼は答える。
「へぇ~、のんびり帰るんだよ。なんだったらラブホ泊まってけば?」
「なんてこと言うんですかっ!!」
気恥ずかしそうに照れながら白井さんのジョークに突っ込む彼と、うつむいて顔を赤くする私。
とはいえ、彼はすでにそのつもりだったらしかった。
そして私にも、ココロの準備はできていた。
私は彼に抱かれることを選んだ。
1年前のこの日、手をひかれ新宿で山手線を降りないでいた私自身にあてつけるかのように。

5月7日 (日) 8:00AM

2度目のアラームが鳴っても、一向に起きる気配は見られない。
ホテルのチェックアウトは10:00AM。
おフロに入って身支度をするのがやっとだろう。
「起きないといたずらするぞお」
私は彼の耳の周辺をなめる。
3度くらい試みたところ彼は感じはじめ、私を愛撫しはじめた。
一昨夜も昨夜も、彼は最後までいかなかった。
今度こそはうまくいきたいのだろう。
だけど、彼は結局私としている状態でいくことはなかった。
ぎりぎりの時間でやっと、手で彼はいった。

5月7日 (日) 3:30PM

渋滞などどこ吹く風と言わんばかりに、ブランチの時間も含めて5時間ほどで私の自宅に到着した。
外は天気予報通り、大雨だ。
両親のいる自宅前にクルマを停めてもらうのは気が引けたので、家の隣に建っているアパートの駐車場にクルマを停めてもらう。
ユメのような3日間が終わって、次に会えるのは来週の日曜日。
それまでが長すぎる。
次に彼にネックレスをつけてもらえるのは、もっと先だろう。
来週の日曜は知穂夫妻に会うことになっているし、再来週は校外授業で私は静岡に行ってしまう。
「どこでもドアがあればいいのに」
旅の途中、彼は2、3度その言葉を口にした。
お互い慌ただしい平日を過ごしているため、会えるのは自然土日に限られる。
土曜でさえ、彼は休日出勤がほとんど。
私はクワイヤーの練習に出ていることが多い。
会えるとしたら、夜からになりがちだった。
雨足のよわまっている時間を見計らえばすぐに出られるのに、私はなかなかクルマを降りられない。
うつむき加減で名残を惜しむ。
シートに根を張っているかのように動こうとしない私の肩を彼は抱き、いい子だねと言うような仕草で頭をぽん、ぽん、とかるく叩く。
離れたくない―。
私は彼の胸に自分の胸をかさねる。
腕を首にまわす。
奥手な彼をリードするかのように。
このヒトは、私にとってかけがえのない恋人なのだ。
彼の右肩にもたれていた顔を上げ、目を閉じて彼の顔に近づける。
長いキスを何度もしたのち、私はようやくクルマを降りた。

アナタは私に希望をくれました。
アナタは私にとって宝物で、大切なヒトです。


恋人岬でハート型のプレートに書いた言葉。
「ずっと一緒にいようね!」
という彼の大人びた読みやすい字の下に書かれたそれに鎖を通し、鍵をかけた。
いつかまたふたりでここに来る日まで、どうかこのまま幸せでいさせて欲しい。
愛する勇気と愛されるだけの度量が、ようやく備わりはじめてきている。

5月26日 (金)

あいつの共通の友達2人と、新宿やきとり横丁あがっしゃいにて

エビス生ビール・・・1杯
閻魔(麦焼酎)水割り・・・1杯
鬼火(焼き芋焼酎)ロック・・・1杯


今夜の言い出しっぺは前回同様、私とタメのケアマネの男の子。
彼は現在、2年同棲している彼女と破局カウントダウン。
飲み代の大半を出し
「じゃ、来月もやりましょう」
と言ってJR新宿駅東口の改札に消えた。
相当ストレスが溜まっているのかもしれない。
5月6日 (土) 10:00AM

旅館をあとにした私達は、彼の提案で出雲崎の良寛記念館に行くことにした。
「良寛には前から関心があったんだ」
意外な一面を知る。
迷いながらなんとか到着するや、彼は展示物を一つ一つ丹念に鑑賞する。
私もかなりじっくり鑑賞したがるタイプだが、彼のそれは私以上だ。
いや、もしかしたら私のペースに気を遣ったのだろう。
どちらにせよ、彼が博物館や美術館の類が好きなのは、確かなようだった。
それとも彼自身に、良寛のような性質があるのかもしれない。

次に向かった先は、寺泊だった。
そこで海の幸たっぷりのランチを食べた後、彼は
「30分だけ仮眠とっていい?」
と言った。
無理もない話だった。
昨日から運転を彼にまかせている上に、ゆうべはあまり寝ていない。
「いいよ、その間この界隈
(市場のある通り沿い)
お散歩してていい?」
「いいよ。じゃあ2時半にクルマで」
駐車場に向かう彼にあとでね、と言いながら私は市場に戻った。
いつもふたりでいるよりも、少しだけ単独行動の時間を作った方がうまくいく。
このことは、語学学校の友達とケベックを旅したときに実証されていた。
行きたい場所が分かれたため、30分だけ単独行動の時間を取ったのだ。
一緒に行った友達は面白いことを言うなあという顔で同意し、アルム広場で催されていた大道芸を見に行った。
こういった提案の通用する人間は、あまりいない。
彼がベタベタしすぎるヒトでなくてよかった。
快い気持ちで市場を回り、家族におみやげを買った。
海の幸の詰め合わせは明日の夕方以降に届く。
今日中に帰宅する可能性は、既にかぎりなくゼロに近くなっていた。
昨日、いや、一昨日、静岡から帰って来ました。
いくら寝ても取れない疲れ、プライバシィのない相部屋生活は、かなりしんどいです。
ただでさえ団体行動嫌いな私にとっては、ストレスが溜まります。
それでも、いろいろなヒトと親しく話すことができるようになったことに関しては、よかったと言えます。

そして昨日、振替休日でした。
せっかくの休み、ブログを更新していい加減新潟での顛末とその後の日々について書こうと目論んでいたのですが、そうはいきませんでした。
ごめんなさい。
休みなのに、まったく休みではなかったです。

昨日1日のスケジュール

8:30AM  起床と朝食
9:45AM  ピアノの練習<宿題その1>
10:45AM 7月からの実習先の幼稚園の資料(ホームページの印刷)読み込みと、実習ノート作成
11:45AM スーツに着替え、化粧。
ポタージュと小さなパン2つのかるい昼食
12:50PM 自宅出発
2:00PM  実習園でのオリエンテーション
5:30PM  マルイに支払い
(3月末に買った靴の代金が引き落とされなかったため)
それから本屋をぶらぶらしながら『私を見て、ぎゅっと愛して』を立ち読み。
この本の作者である七井翔子さんは私と似通っている。
そのせいか、つい読み惹かれてしまった。
文章面でも参考になるだろうな・・・と思いつつ、給料が入ったら上下巻買うことにした。
6:50PM  疲れきって肩こりがひどいため、地元の駅ビルのクイックマッサージ屋さんで15分施術してもらう。
7:20PM  モバイトに給料貰いに行く。
7:40PM  帰宅、そして夕食
9:20PM  入浴
10:00PM 校外授業のレポート作成<宿題その2>
12:20PM 脱稿


 
このスケジュールを弟にグチったら
「勉強しろ。それが学生だ」
と、はっぱをかけられました。
ここで更新が遅れている言い訳をして、私は明日の準備と彼からのメールのレスをして寝逃げます。
せめて今月中には書き上げたい・・・。
いや、だらだら書いている私の文章力の問題でしょうか?
どちらにせよ、まだまだこのブログを続ける気は十分あります。
今後ともごひいきに。
5月5日 (金)
アサヒスーパードライ・・・大びんで5~6杯(?)
一刻者(いも焼酎)・・・水割り2杯、ロック1杯
校外授業から帰り、地元の駅前にある西友でサッポロ スリムス500mlを購入。
帰宅後、部屋で飲む。
団体行動嫌いな私が3日間頑張ったんだもの。
自分で自分をいたわらなきゃ…。
とはいえ、飲まずにはやってられない。
そんな気分だった。
本日の睡眠時間、3時間半。
こんな日は広告の会社にいたとき以来だ。
6時台で一番最初の電車に乗って、学校へ向かう。
今日から来週の月曜まで、静岡県内のセミナーハウスで行われる校外授業に。
団体行動嫌いの私にやっていけるだろうか。
行きたくないな。
貴重なデートの時間は来週までおあずけ。
1週間でも長いのに、会えない2週間は長い…。

そんな私が将来、大勢の子供たちに団体行動を指揮する立場になる。
5月5日 (金) 7:00PM

少しとろみのある温泉から出て部屋に戻ると、彼はもう戻っていた。
メガネをかけ浴衣と丹前姿の彼は、まるで近代の文士みたいだ。
さっきとは全然違う知的な外見。
私は内心、どきりとする。
「これがウワサのメガネ?」
「そう。家でしかかけないけどね」
「えーっ、すごく似合ってるけどなあ。メガネ姿も普段もどっちもいいよ」
私は素直にメガネ姿をほめる。
そんなふうにほめられたのは初めてだ、という表情で彼は私に目を向けた。

夕食は部屋食だった。
新潟でとれた新鮮な海の幸が、これでもかというほど並ぶ。
2月に相馬で食べたそれとやや趣きが違い、正統派の旅館の夕食といった風情。
私はそこがいたく気に入った。
仲居さんにツーショット写真を撮ってもらったあと、私は冷蔵庫から取り出したビールの栓を抜き、乾杯する。
昼食を軽めにしか摂っていなかった私はお腹がすいていて、喋りながら食べて飲んでばかりだった。
2本目のビールを空け、お腹がふくれてきた頃、彼は『一刻者』を取り出した。
彼自身がとくに大好きな銘柄だ。
それらを飲んでいるあいだ、料理の皿が片付けられ、布団が敷かれる。飲まずにはいられない。
表には出さなかったが、私はとても照れていた。
テーブルの右側に敷かれた白くてやわらかそうな2つの布団。
この布団で眠りにつくのは、明かりを消してすぐではないだろう。
「もう寝ようか」
私も彼も、2つ並んだ布団を1つずつ使う。
「おやすみなさあい」
私は目を閉じる。

左側から
「もう寝た?」
という言葉が聞こえたのは、おやすみと言ってから3分もしない頃だった。
「うん、とてもよく寝てる」
私はからかい口調でしらばっくれる。
「俺眠れないんだけど」
ああそう、と言うまえに
「そっち行っていいすか?」
と、彼が言った。
「いいけど高いよ」
少しそっけない調子で告げるや、彼は私の布団に入り後ろから抱きしめた。
「どれくらい?」
「すごい高いよ。円じゃなくてドンかも」
「ドンじゃ安いじゃん」
「じゃあ、ユーロかな」
そんな言葉遊びが行き止まりになった頃、私は彼の方を向き、唇をかさねた。
やわらかい舌が唇を押し寄せて入り込んでくる。
時間にすると1分は超えただろう。
このままずっとキスしていつづけそうだ。
私は唇を離す。
「最初のキスは普通にしようよ」
案外キスのうまい彼をいさめ、私は彼の肩に腕をまわした。
やがて浴衣のひもがほどかれ、ブラがはずされ、何もまとっていない状態になる。
彼も同じような状態になり、私のカラダに舌や指をはわせる。
彼は均整がとれた体つきをしていて、少しだけ逆三角体系だった。
息をはずませながら私は聞く。
私で何人目なのか、と。
経験は私で3人目だと言う。
私は少しだけ嘘をつき、経験した人数は5人と告げた。
そこだけ素に戻った喋り方になったが、なおも愛撫は続く。
しかし、できなかった。
男のヒトにはよくあること。
「仕方ないよ」
私は彼をなぐさめる。
私達は浴衣を着て、横向きに抱き合いながら眠った。
もしかしたらお互いが欲していたのは、セックスよりもこういったあたたかい眠りなのかもしれない。
やっと恋人同士になれた―。
真実はどうあれ私と彼はこの夜、男と女になった。
5月5日 (金)12:00PM

長岡ジャンクションを下りると、関東では見られないファミレスやホームセンターのチェーン店がいっぱいあった。
「あっ、里味だ!よくラーメン食べたよ」
「いま看板が出てたharashinってスーパーは、新潟にいっぱいあるんだよ」
彼はその1つ1つに反応し、ていねいに私に教えてくれる。
昨年6月まで籍を置いていた営業所と長岡駅、社宅として住んでいたアパートの前を経由して悠久山公園に着いたのは、12時半を少しまわった頃だった。
私達は駐車場にクルマを止め、公園に向かいだした。
舗装されていない道に対して注意ぶかく歩みを進める私に、彼は手を差し出す。
お酒の入っていない状態で手を繋ぐのは、初めてのことだった。

「はい、どうぞ!」
私はお城のような郷土資料館の前のベンチにスチロール容器を3つ並べ、プラスチック製のフタを開ける。
中身はおにぎり3つと、ゴーヤチャンプル。
それと、キューピーのパスタソース・たらこを和えたタラモサラダ。
昨日の夕方から夜にかけて、私はお弁当を作ってきた。
やや大げさなくらい喜ぶ彼に対し、私は警告を発する。
「もし少しでも変なにおいが気になったら、捨てていいからね」
作ってから時間が経っているうえに、この好天で悪くなっていないか。
それは、味以上に心配なことだった。
「大丈夫でしょう。いただきます!」
気が向いたときにしか料理をしない私のお弁当をおいしそうに平らげる彼を見ながら、私はほっと胸をなでおろす。
薄日差す空。
休日の公園で手作り弁当を広げ、一緒に食べる。
(これが「普通」のカップルのやることなんだな・・・)
あれほど忌み嫌っていた「普通」という言葉が、やんわりとあたたかく重量感のあるものに感じた。

「この後さ、栃尾の湧き水行こうよ」
お弁当を食べ終わったあと、彼は言った。
まだ1時半。
ホテルのチェックインまでは十分時間がある。
園内の動物園を回り、見頃を終えたソメイヨシノや今が盛りのしだれ桜の前経由し、栃尾に向かった。
住宅街を過ぎ、少し迷いながら山道を走って1時間後、私達は杜々の森の湧き水に到着した。
湧き水までの道の一部はところどころに水たまりがあり、靴が汚れる危険を感じた。
私は大きく深い水たまりにぶつかりそうになるや、彼の手をとった状態で向こう岸までジャンプする。
「やるなあ、お主」
おどけた様子で私をたたえる彼。
小さい子どもにかえった気分で、私は得意になってえへへと笑う。
親子になった気分だ。
彼がお父さんで、私が小さい娘。
ゆるやかで穏やかで、贅沢な時間。
私はいま、そのさなかにいる。

名水百選にも選ばれた水が湧き出す周辺は、清澄な空気が漂っていた。
日頃の生活でため込んで来た毒気が抜け、体内に森の空気が入り込んで
くるのを感じる。
休日だからいつもよりにぎわっているはずなのに、それすらも包み込んでしまう。
自然の懐の大きさに敬意を示す。
名水百選に選ばれた水は、くせがなく冷た過ぎもしなかった。
カラダのなかがきれいになっていく気分だった。
ココロのサビ、日々の疲れ。
湧き水がこれらを流し去ってくれる。
幻想にも似た思いを抱きながら杜々の森を後にし、恋人岬を経由してホテルにたどり着いた。
部屋に入り、和室と窓側のソファーを隔てる引き戸を閉める。
浴衣と丹前に着替え、髪をクリップで留める。
旅はまだ1日目も終わってはいない。
少しだけ明るい空を眺めながら数十分、数時間、翌日という近い未来に期待し、私は引き戸を開けた。
5月5日 (金) 7:50AM

右肩に通学用のバッグ。
中身は、旅行用品。
同じく右肩に、ベージュのバッグをたすきがけ。
左手にはエディーバウアーのノベルティらしき黒いトート。
アンバランスな恰好で大荷物を持ち、バス停に向かう。
外はいい天気。
現地も地元同様の好天であることと、彼に会えることを願う。
荷物は重く感じない。
待ち合わせの駅のホームを降りた直後、彼から到着の知らせが入る。
今日からの旅のパートナーと合流し、私は助手席に乗り込んだ。
目指すは関越自動車道。
私達はクルマで新潟に向かう。

高速に入る前に、私はCDをかける。
サンボマスターのNEWアルバム。
3曲目が鳴り出すや、運転席に座る彼の横顔が華やいだ。
「『電車男』だね」
「そうだよ。『電車男』好きだもんね」
私はにやりとした顔つきでことばを返す。
そして、以前から感じていた素朴な疑問を口にする。
「どうして『電車男』が好きなの?」
「うーん、モテない男があんなふうにステキな彼女と出会って幸せになるでしょ。男のシンデレラストーリィってあんまりないじゃん。だからかな」
「そうだよね」
一呼吸おいて、私は続ける。
「男のヒトで『電車男』が好きなヒト、実は結構いるかもね」
彼は『電車男』に自分をかさね合わせていたのだろう。
だとしたら私はさしずめ『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ教授だろうか。
その割には経済力ないし・・・。
ココロのなかで、私は自分自身につっこみを入れた。

高速は、ほんとうにいま連休期間なのか?
と疑わしくなるほど空いていた。
途中、谷川岳のPA付近で事故があったが、すぐに復旧し午前のうちに新潟県内に突入してしまった。
「長岡の悠久山公園行く?地元民の桜の名所なんだけど」
「新潟ってまだ桜咲いてるの?」
「この時期だとちょっと厳しいかな。でも咲いてるとこはあるよ。新潟市内だったらまだ咲いてるかも」
行ってみたい!
1も2もなく私は同意した。
時刻はまだ11時20分。
5月14日 (日)

代々木公園で行われたタイフェスティバル2006にて彼と

シンハービール・・・3本
プーケットビール・・・2杯


ひどくなりはじめたノドが荒れ、会場に着いた頃にはがらがら声になってしまった。
「どうする?私が男になってしまったら」
私の問いに対し彼は
「1日くらいはいいかも知れないな」
えっ・・・もしかしてそういう趣味アリ???

それでも2週間会えないさみしさを埋めるように抱きしめあって別れた。
来週の今頃、私は静岡だ。
会えない長い日々が始まる―。
5月13日 (土)

スタジオ近くの魚民にて

水が入ってるんとちゃう?とつっこみたくなるような生ビール・・・1杯
ゆずみつサワー・・・1杯
*ノドを気遣って注文したが、甘ったるすぎる!
こらよか(いも焼酎)水割り・・・1杯
確かこれを注文したおぼえが―。
鍛高譚(しそ焼酎)ロック・・・1杯
好みの味ではないくせに、彼の好きな焼酎を注文している自分が、いる

金曜からノドがかさつきはじめている。
ひどくならないか心配だ。
学校の課題「自分史」原稿用紙3枚と悪戦苦闘しています。
うつっぽくなりながら、下書きの8割は済ませました。
提出日は来週の火曜日。
ブログに自分のことを書くのは平気なのに、面識のあるヒトを相手に自分を語るのがつらいのはなぜなのでしょう。
誇れる経歴のないうえに、ドロップアウトまで経験している私には、荷が重過ぎます。
ほんとうのことは書かないにしても。

さて、ひさかたぶりに更新です。

2006.04.30 糸を切る。

2006.05.03 ◆クラスメイトと初飲み◆

2006.05.04 あのひとの彼女である私


の3つをアップしました。
日付は多少偽装してありますw
その方がわかりやすい気がした上でやってます。
ただいま、新潟旅行について書きはじめています。
でき次第順次アップします。
どうぞお楽しみに。
2006.05.07 帰還の挨拶
本日夕方、新潟から帰ってきました。
すごく楽しかったですが、カラダが疲れはててます。
後日、きちんとブログにアップします。
お楽しみに。
2006.05.05 新潟へ
日付変わっていよいよ今日、新潟へ出発する。
生まれてはじめて、異性と2人きりで旅に出る。
しかも泊まりだ。

「つきあって1ヶ月で旅行は早いんじゃないの?」
彼は会社のヒトから冷やかされたと言う。
会社のヒトの意見は正しい。
彼は既に私のことを、家族にも話している。
彼のお姉さんは私に会いたがっているようだ。
近い将来、私は彼のお姉さんに会うだろう。
お母さん、お父さんにも会うのだろう。
正直、私もこの展開のはやさにおどろいている。
私が乗ってしまった船は、スピードを上げてまっすぐに進んでいる。
この状況をありがたく感じる反面、わずかながら不安にも似た思うときがある。
日毎夜毎に彼のことを愛しいと思うようになりながら。

今日は早起きしなければならない。
心地よい疲れが私を襲う。
楽しむために、もう寝よう。

結局さ、私逃げたんだよ。
去年振られたヒトを忘れようと新たな出会いばかり探してきたけど、それにも疲れてきちゃったの。
あいつは北海道で彼女とよろしくやってて、私は何人ものヒトと食事したり出かけたりしても気は晴れないし、料理もおいしく感じない。
こんなのフェアじゃないよね。
飲んだくれたあげくに生理狂って
どうして私ばかりこんな目に遭わなきゃならないの?
て思ってた矢先、私に好意を寄せてくれるヒトが現れた。
1回振ったけれど、それでもいいと言ってくれたから今に至ったわけ。計算違いだったことに、そのヒトには私と似てるところが結構多くて、一緒にいると素の状態でいることができた。
私さ、のうのうとしあわせになるよ。
そうしてあいつのことをせせら笑ってやるの。
32歳で年金も払ってない派遣社員よりも、同年代でちゃんとした企業で働いてるヒトの方がいいに決まってるもんね。
彼はあいつのことを知らない。存在すら隠しつづけるよ。



知穂に送ったアドレス変更のお知らせメールの一部。
彼女がいたから出会うことができた私と彼。
そんな彼と私はあさってから旅に出る。
きっとだいじょうぶ。
私が彼を見放さないように、彼は私を見放さない。
5月1日 (月)

高円寺のバー『GYPSY』にて

ビール・・・1杯
ジントニック・・・1杯
マイヤーズ(ロック)・・・1杯



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。