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この頃の私は、人生で一番安定していた。
収入は少ないけれど、キャンペーンの仕事を続けられている。
仕事仲間は友達になり、彼女たちと飲んだり遊びに行くようになっていた。
ゴスペルを歌うことは生きがいであり、ココロのよりどころ。
カナダに行くユメもある。
恋愛の他にもやりたいことやできることはたくさんある―。
それに気づいた私は、充実した日々を送っていた。
その一方で、誰かをすきになることを避けていた。
あきらめてもいた。
何人かとデートをしたり告白されたことはあったが、すべて拒んでいた。
まだ、過去のことを忘れられなかったから。
あんな激しい自分を見せることができるヒトは、後にも先にも1人しかいないだろう。
そして、そんな自分にはもう、なりたくなかった。
自分にブレーキをかけること。
そうやって自分を保つ術が板につくようになっていた。
精神疾患を抱えた私なんか、愛してくれる男性はいないだろう。
だったら私が持っている愛情を、まわりのヒトタチに与えよう。
キャンペーン先でティッシュを配りながら、そんなことを考えていた。


2004年2月

25歳の誕生日は、火曜日だった。
週の前半だから、キャンペーンも休みだ。
友達はたいがい仕事だろう。
だけどあいつなら、もしかしたら空いてるかも知れない。
私はあいつにメールを送り、約束を取り付けた。
「自分と会う当日が誕生日のヒトには男女問わずプレゼントをあげている」
それならいっそ、チャームがついたネックレスかブレスレットを買ってもらおう。
でもバレンタインも近いし、チョコでも買ってやるか。
私が選んだチョコレートは、リシャールの詰め合わせだった。
かわいいイラストがプリントされている1口大のチョコレートに惹かれての指名買いだった。

私とあいつを含め、共通の友達との待ち合わせ場所の定番と化した新宿東口の交番前に現れたあいつは、仕事帰りだった。
留め具の部分が金属のグレーのコートは、あいつの服のなかで唯一センスを認めているものだった。
あいつと一緒に歩くのは、正直にいえば恥ずかしい。
待ち合わせ先であいつの姿を見つけるたびに
(ああ、なんでこのヒトはこんなに身なりを構わないんだろう・・・)
と失望するのだ。
それでも今日はあのコートを着ていることに少しほっとし
「プレゼントは?」
と聞いてみる。
「まだ買ってない」
「えーっ」
「じゃあ買いに行こ」
私はあいつを伊勢丹に連れ出し、1階のアクセサリー売り場で物色しだした。
高いものが欲しいわけではない。
ほんとうは、数千円程度でいいのだ。
ましてやあいつは友達なのだから。
「これ、欲し~い」
冗談めかして指したそれは、パトリック・コックスのブレスレット。
チャームが5つくらいついたそれは、2万円強もする。
「高すぎるって。アクセサリーなんてMUJI(無印良品)でいいじゃん」
「無印のアクセなんて、聞いたことないもん」
「じゃあ行ってみる?」
「いいよ。絶対ないって保証できるから」
私達は無印にも行ったが、案の定アクセの取り扱いはなかった。
マルイのファッション館に移り、なおもアクセを探していると、どこの売り場にいても店員が声をかけてくる。
「ああいうおばちゃんは嫌いだ」
「おばちゃんじゃないでしょ。おねえさんでしょ」
たしなめながらも内心では同じことを考えていた。
店員たちをうっとうしがりながらアクセを探していると、1人の女性の店員が歩み寄ってきた。
「いらっしゃいませ。結婚指輪をお探しですか?」
「・・・違います」
恥ずかしがりながら小声で答える私と同意するあいつ。
この売り場にいる男性の多くはカップルで来ている。
そういう関係じゃないのに・・・。
照れくささを打ち消すべくファッション館からヤング館に移り、そこでようやくプレゼントを手にした。
シルバーのチャーム2つと、ネックレスチェーン。
チャームは私の名前の頭文字と、私の星座である水瓶座をかたどったものだった。
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何かをしたくても、カラダがついていけないほどの状態ではありませんが、今もちょっと滅入っています。
昼過ぎに起きて遅い朝食を摂り、リタリンとトレドミンを1錠。
鼻炎薬の小粒タウロミン12錠と一緒に飲み、もうすぐ夕飯を食べて英会話に出かけるところです。
「部屋にこもらないで積極的に外に出たほうがいいよ」
私が底にいた当時、従兄がアドバイスしてくれたことを思い出しました。
彼の言葉の正しさを、いま改めて実感しています。

さて、いやというほどココで取り上げてきた「あいつ」とのことについて綴ってしまいました。
半年以上書いていませんでしたが、こんなときだからこそ書く気になってしまったのです。
『#6 秘密の共有』を、書き上げました。
今日は夜更かしして続きを書くかもしれません。

なお、バックナンバーが気になる方はカテゴリー内にもある「EX-BOYFRIEND」をクリックしてみてください。
数日後、私は池袋のジュンク堂の旅行書コーナーにいた。
購入した本は3冊。
『地球の歩き方 カナダ東部』
『地球の歩き方 成功する留学 カナダ』
『ワーキングホリデーinカナダ』
語学留学にするか、ワーホリにするかはまだ決めていなかった。
違う環境に自分を置くこと。
それは「やりたいこと」から「やらなければいけないこと」になっていた。
渡航の準備が全部整った頃、あいつに告げよう。
どんな顔をするだろう。
きっとものすごく驚くだろう。
あいつをぎゃふんといわせてやりたい。
通勤ラッシュの満員電車で買ってきたばかりの本を開きながらその瞬間を想像し、ほくそ笑んだ。


2003年12月

シーに行きたいとリクエストしたのは、私だった。
一緒に行く相手が誰であろうと、まだ想いの残るヒトと行ったディズニーランドには行きたくなかった。

いま思えば、それは口実だったのかも知れない。
「麻雀の副賞でディズニーリゾートのチケットを1枚だけ当てた」
というメールが来たのは、11月初旬のことだった。
「一緒に行く相手がいない」
そうのたまうあいつに対し
「女友達と行ってくれば?」
と返信したが、シーには少し関心があった。
あいつと行くのならいいだろう。
青く澄み渡った冬晴れの平日、私は初めてディズニーシーに足を踏み入れた。
数々のアトラクションを制覇し、パーク内を練り歩くミッキーやミニーを携帯のカメラに収めようと粘り、子供のようにはしゃいでいるうちに空は暗くなってきた。
大きなクリスマスツリーで写真を撮り、次はどこに行こうかと相談したところ、人気のアトラクションの1つだというセンター・オブ・ジ・アースに行こうという結論に達した。
暗いなかを猛スピードで上下する。
このまま吹っ飛ばされてしまいそうだった。
私は思わずあいつの手に自分の手を重ねる。
ごつごつとした大きな手は、私の手を握り返す。
このディズニーシー行きを境に、共通の飲み友達には私達が2人で会っていることを秘密にするようになっていた。
友達以上恋人未満。
そう形容される関係に、私達は既になっていた。
2006.03.29 懐かしい痛み
昨夜から胃が痛かった。
久々に受けだした英会話のレッスンについていけなかったからだろうか。
私の英語力は衰える一方で、何を言っているのか聞き取れないこともしばしばだ。
ほんとうに私にはカナダで生活していた時期があったのだろうか。
あの日々はもう、ユメのようだ。
いや、いままでの日々のことは、うすらぼんやりとしか思い出せない。

レッスンの帰り、近所のスーパーの喫煙スペースで先週買った煙草を吸いながら、ランチでコーヒーを3杯飲んだことを思い出した。
久々に奮発したイタリアンランチ。
コーヒーはおかわり自由で、さらりとしていてブラックでも飲みやすかった。
「コーヒーおつぎしましょうか」
茶髪を輪ゴムで2つに分けてゆわいた、感じのいい女の子の言葉に思わず
「お願いします」
と答えてしまってたんだった。
現在、有給消化中の会社に入ってから、私は水かお茶かジュースしか飲めない。
かつてあれほど飲んだ缶コーヒーは、胃がもたれるようになってしまった。
コーヒーを飲むとしたら、お店で必ずミルクの入ったものを注文。
もうすぐ10時を過ぎる。
空腹を感じはじめている。
3時過ぎに食べたのに、お腹が空くなんて―。
こんな痛みを感じることは、ひさしぶりのことだった。
あの時期を思い出す。
どん底にいた、その頃のことを。
今の私は真逆といっていいほど、幸せなのに。
今日面接を受けた会社からは、早速採用の連絡が来た。
私を想ってくれるヒトにもめぐり会うことができた。
学校に行くことも決まっている。
それなのにこんなに気がふさいでしまうのは、いま現在働いていないから?
きりきりと痛む胃を軽めの夕飯で鎮め、デパス1錠とトレドミン2錠を水で流し込んで眠った。
幸福もストレスになる、という言葉を思い出しながら。
東京近県にある、沖縄料理中心の居酒屋にて

生ビール・・・2杯
ワインカシス(赤ワイン+カシス+レモン)・・・1杯
ジム・ビーム・・・1口
12時晴れ(パッシモ+あんず酒+オレンジ)・・・1杯
*甘いカクテルを頼んで後悔した彼とジム・ビームを交換
パッソア生グレープフルーツ・・・1杯
カシス生グレープフルーツ・・・1杯


帰宅後から翌朝にかけて頭痛がした。
ワインなんか飲まなければよかった。
いや、飲まなければあんな展開にはなっていなかったのかも知れない。
2006.03.27 ピリオド 
メーカー営業と飲みに行ってカウンター席に座ったのは、初めてのことだった。
テーブル席はにぎわっていて、カウンター席には私達以外誰も座っていなかった。
「カウンターに移ろうか」
彼の問いに一も二もなく同意した私は、ある予感を察知しはじめていた。

お酒も話もはずんできた頃、私はあることを思い出す。
「そういえばさ、こないだのクイズの賞品、持ってきた?」
おもむろにコートのポケットから何かを取り出そうとする彼。
「あるよ、でも後でいい?」
テーブルの上には、ゴーヤチャンプルやサラダなど、おつまみだけでも5~6品が並んでいる。
「うん、いいよ」
数秒の沈黙を経て、違う話題に移った。
2週間前、彼からメールでクイズを出題されていた。
問題はこうだ。

次の4つの漢字を組み合わせて熟語を作ってください。
 少 各 田 目


すぐにこの問題を解き、返信。
私の出した答えは「省略」
正解だった。
当たったら何らかのごほうびをくれると彼は言う。
おつまみを片付けた頃、私はもう一度賞品を促す。
ポケットから出てきたそれに、私はたじろぐ。

tiffany


「開けてみていい?」
「いいよ」
リボンを解きふたを開くと、箱と同色のフェルト地でできた袋のなかから、シルバーのネックレスが現れた。




こんな高価なものを、受け取ってもいいのだろうか。
「俺、OOちゃん(私の本名)のこと、いいと思ってるし」
やっぱりそうだった。
「でもいいの?私、大野木さんのこと1回振ってるんだよ」
「12月に会ったときは正直かなり堪えたんだ。今年のはじめに建築士と会った時にOOちゃんとつきあうかも知れないって話を聞いて頭が真っ白になって、ずっと引っかかってた。3月に会う時までは、もうふっきれかかってたんだ。で会ったときにOOちゃんが、私、選択を間違えたかも知れないって言ってるのを聞いて、やっぱりいいなって思うようになったんだ」
確かにあの時、私はその言葉を口にした。
はじめから建築士ではなく、彼を選べばよかった。
今となっては後の祭りとはいえ、当時は彼のわるい部分がフィルターのようにかぶさって、打算的に見ることしかできなかったのだから。
私は非礼を詫びる。
そして、刃を突きつけた。
ネックレスも、彼の気持ちも、素直に受け取れるような自信は私にはない。
「私さ、まえに自律神経失調になったことがあるって言ったじゃない?あれ、嘘。ほんとは、うつ病みたいなもの。もう何年も症状は出てないけど、いつ再発するかも知れないと思うとすごくこわい。今も病院に行ってるし、クスリも飲んでる。それでもいいの?」
ワインの入ったカクテルで酔い、調子づいた私は爆弾を落とした。
こんなことを話せば、相手は引くだろう。
だが、引いて欲しいといううっすらとした願望はすぐに破られた。
彼は、自分もすごく落ち込んでいた経験が2回あったことを話す。
ほんとに親しい友達2人にしか話してなくて、話したのは私で3人目だ、と最後につけ加えながら。
彼のそれはうつとは違う意味合いの体験だったが、同じような体験をした点では、納得できた。
私はさらに続ける。
「その当時知り合ったのが前に話したヒトで、そのヒトもうつ病だったの。でも私には当時つきあってるヒトがいた。後からそのヒトには奥さんがいるってわかったんだけど、私はうつの彼を選んだの。でもそんな状態はやっぱりつらくて、結局さよならをしたの。私が携帯もプロバイダも変えた理由はそれ。以来、キャンペーンで小さい子供に風船とかあげながら、もう過去の思い出だけで生きていこうって思ってた。そうやって引きずってる状態が…3年くらいかな。私が恋愛を避けていた理由はそれ」
「何年前の話?」
「今から6年くらい前の話」
一呼吸置いて
「私フタマタかけてたし、不倫もしてたし、それでもいいの?」
なおもすごむ私。
相手が誰でもだめだ。
私は幸せになれていない。
そのなかに足を突っ込んでしまったら、また不幸が訪れたとき、立ち上がれなくなるだろう。
誰よりも幸福を求めながらもそれを避ける自分。
「気楽にいこうよ」
彼は私の肩をポンと叩いた。
そして
「よろしくお願いします」
と言った。
「こちらこそ」
私は小さくうなずいた。

私の下した決断が、誰かを幸せにした。
その事実に私の胸は熱くなる。
彼は帰宅後のメールで「今日は一生忘れられない日になる」と言った。
私にとってもそういう日になるのだろう。
Mr.politeに会ったら「彼氏」ができたことを伝えよう。
もうコンパも、出会いパーティも、型通りのお食事をこなすことともおさらばだ。
あいつと最後に会った日と同じ日曜日、私と彼はつきあうことになった。
10ヶ月が経っていた。
3月24日 (金)

昨年6月に辞めた広告代理店の先輩と理香子さん、同期1人の計4人で飲む。
会場は、先輩のクライアントの居酒屋。
洗練されたモダンな内装とおいしい料理やお酒がウリのその店は、メディアでも取り上げられているようだ。

生ビール・・・1杯
焼酎(麦焼酎だったか、銘柄失念)水割り・・・1杯
蒼の永劫(芋焼酎・ロック)・・・1杯
えらぶ(黒糖焼酎・ロック)・・・1杯


終電を逃し、すっかりごぶさたになっていた吉祥寺のバーで夜を明かす。
バーテンへの積もる話がたまっていたので、ちょうどよかった。
結局、オールになってしまったが。

IWハーパー(ソーダ割)・・・1杯
シシリアンキス(倒れそうに甘い金色のカクテル)・・・1杯
マイヤーズ(ロック)・・・1杯
ブッシュミルズ(アイリッシュウイスキー・水割り)・・・1杯
ホットバタードラム・・・1杯


9杯も飲んだのに酔った感覚をあまり感じなかったのは、焼酎を飲んだからだろうか。
いずれにせよ、今日は飲みすぎた上に煙草を吸いすぎた。
2006.03.25 うつろう私
自分以外の男性と食事に誘われていると知ったら、彼はどんな態度に出るだろう。
気持ちを試してみたくて同期からメールを貰った日の深夜、メーカー営業に携帯からメールを送る。
返信が来たのは、約半日後。

「食事に誘われたみたいやね。できれば断ってほしいほしいとこだけどね」

ふたつ重なった「ほしい」のくだりに、彼の混乱ぶりを感じてしまう。
やっぱりあのひとは私を異性として見ているんだ!
私はすこしほっとする。

本来ならここで彼1人に絞るべきなのかもしれない。
だけど万が一私と彼との仲がだめになってしまったら、私は1人になってしまう。
そして「万が一」の事態は、私の身にはよく降りかかった。
もうそんなことにはなりたくない。

「できれば他のヒトも交えて行きたいけど、無理だったらサシでもいいですよ」

私はMr.politeに返信した。
レスはすぐに来た。

「○○さん(私の苗字)の入学式までに食事に連れてきますよ」

Mr.politeとは2人で会うことになるだろう。
入学式のある4月8日まで2週間を切った。
2006.03.24 ゆらぐ決意
昨夜、Mr.politeからメールが来た。
同僚や先輩4人で『世界の山ちゃん』に行こうという計画は、日程調整がうまくいかないという。

「俺とサシで良ければ、入学式までには連れていきますよ」

う、う、うそ・・・。
これってデート?
つい先日、自分のココロのなかにケリをつけたヒトへの思いが揺れる。
誘いに乗るべきだろうか。
おそらく私は行くだろう。
だけど、1つだけひっかかるのは、メーカー営業の存在。
いま、私はすこし揺れている。
3月22日 (水)

吉祥寺での用事を終え、久しぶりに井の頭公園まで歩く。
(前の会社のヒトやお客様に会いませんように)
と案じながらも、気になっていたソーセージ屋『Konig』でチューリンガーという白いソーセージのジャンボフランクを買い、冬季限定ホットワインも併せて注文。
そういえば公園でぼーっとしたいな、と思ってたんだっけ。
メーカー営業と一緒に行ってみたい。
思いを込めながら、私は彼にメールを打った。
実際外は寒く、雨が降り出しそうな空模様。
もの思いにふけるより、今日ははやく帰ったほうがよさそうだ。
私は、母に頼まれたサトウのメンチカツとコロッケを買うべく、ベンチから立ち上がった。




3月20日 (月)

クワイヤーのメンバー3人と恵比寿にある香港火鍋酒家 笑龍にて

あと3週間ほどで、平日の夜は学校に通う生活に入る。
残り少ないOL生活を満喫するために、以前から食べたかった火鍋を食べに行こうと親しいメンバーを誘ったのだ。
白湯スープは鶏のダシがよく出ていて、赤いスープは飲んで少し経つと辛さが感じられる。
野菜きのこ、肉や海老、コラーゲンなどを入れて食べ、最後に白湯スープは卵でとじたおじやに、赤いスープには麺を入れてシメる。
1つの鍋で2つの味を堪能できるそれに大満足。

生ビール(中)・・・1杯
桂花陳酒(白)ロック・・・1杯
曲渓(紹興酒)ロック・・・1杯
3月19日 (土)

練習後、メーカー営業と飲む。
入った店は、私の地元からほど近いターミナル駅の周辺にある焼酎大充実の店。
焼酎が大好きな彼のリクエストに応えるカタチで、私が誘ったのだ。
お酒と話が弾み、結局閉店までいることに。
飲んだお酒もあまり覚えていない。
(次は昼間から会ってみたい)
思いながら、私はそう考えた。

生ビール・・・1杯
麦焼酎(銘柄失念)水割り・・・1杯
焼酎(銘柄失念)ロック・・・1杯
魔王ロック・・・1杯
3月18日 (金)

クワイヤーのメンバーがやっているバンドのライブを観に、高円寺へ。

ハイネケン(350ml)・・・1本

ライブ終了後『ひつじ日和』で打ち上げ。
ずっと食べることを避けていたそれも、クワイヤーのメンバーたちと一緒だったらこわくない!と決意し、店をくぐる。

生ビール・・・1杯
生グレープフルーツサワー・・・1杯


翌日の練習とメーカー営業との飲みを考え、2杯で切り上げる。 
2006.03.17 卒業
派遣OL生活最終日。
朝から晩までひたすらクレジットカードの申込内容をパソコンで入力する日々を終え、明日からは有給消化に入る。
この半年間で私が得たことは、タイピングスピードと退職してからも交流を持ちたいと思えたヒトタチとの出会い。
そして、約5kgの体重だ。

最終日のランチは、Mr.politeと食べた。
ランチを一緒に食べるヒトも移り変わった。
彼や彼女たちは今どこで何をしているのだろう。
私も彼も、長くい続けている方になる。
「(有給に入ったら)当面ゆっくりできるんじゃない」
Mr.politeの問いに
「そうでもないですよ。昼間のバイト探さなくちゃいけないから。でも少しはそんな時間ができるかな」
カフェの日替わりメニュー・海老穴子天丼
(いつもお弁当を持っていって食べていたが、今日は最終日なのでカフェめしのオススメメニューを注文。海老も穴子も大きくてサクサク)
の穴子を1口大に切ることをあきらめてがぶついてから
「遠くの景色を見てみたいですね。ずっとパソコンのディスプレイばかり見てたから。このビルからの眺めだってよくないし。そんな遠くまでは行けませんけど、そうですねぇ・・・公園でボーっとしてみたいな」
「だったら葛西臨海公園なんかいいんじゃない。あそこだったら海も見えるし、水族館だってあるよ」
「それ、いいですね。行ってみようかな」
一緒に行かない?という誘いはなかった。
でも、それでいいと思っている。
一緒に食卓を囲みおしゃべりに花を咲かせることで、ココロが和んでいることを感じる。
先日までは2人で話しているだけであがってしまい、そのたびに汗だくになっていた。
気軽に話すことができるようになったのは、つい最近のことだった。
このヒトとは、恋愛関係抜きに長くつきあっていきたい―。
彼のバンドのドラマーのエピソードについてあれこれ話しながら、私はおだやかに、だけど強く感じた。

親しい同僚たちに別れを告げ、リーダーや社員に「お世話になりました」と挨拶をする。
マニュアルを捨てる。
備品を返す。
カードキーすらなく、勤怠管理の社員
(同じ派遣会社の女の子)
の同行がなくては、この建物を出ることすらできなくなったとき、部外者になってしまった自分を感じる。
もう2度と、この建物内に入ることはないだ
つなぎの仕事ではあったけれど、中途半端な気持ちで臨むことができないなりに一生懸命やってみた。
よし、ヤセるぞ!
私は今日、そこの仕事を卒業した。
3月10日 (金)

旧いネッ友・でゑ氏とyuki嬢の3人で、新宿・歌舞伎町にある朱華(はねず)へ。
ユメだった「目の前の鉄板で焼いてくれるステーキ」をコースで食べてきた。
しかも、私以外の誰かのおごりで!
●●様、ゴチになりました。

コースは下記の通り。


本日の前菜
・・・スモークサーモンのスライスオニオン添え
季節の焼野菜2種
・・・はじめにしめじ、次に小松菜のソテーが出る。
小松菜は金ごまを振って盛り付けられた。
グリーンサラダ
・・・ひたすらレタスときゅうりのサラダ。
ドレッシングはフレンチ。
朱華特撰黒毛和牛サーロインステーキ
・・・yuki嬢はレア、私はミディアム、でゑ氏はウェルダンで焼いてもらう。
1口大に切られて盛り付けられたそれは、お箸で切れるほどやわらかい!
霜降り肉がやわらかいことを改めて実感。
つけあわせのもやしも、家で食べるそれと違う味。
これが専門店の味なのか。
ライス or ガーリックライス
・・・全員ガーリックライスを選ぶ。
ステーキ同様、これもユメだった一品。
バターとガーリックたっぷりのがっつり系と思いきや、しょうゆ味でしそをまぶしていたので思いのほかあっさり味。
そのせいか、すいすいと平らげることができた。
お味噌汁、香物
・・・漬物が意外とおいしかった。
おそらく自家製?
デザート(アイスクリーム)
・・・yuki嬢は抹茶、私とでゑ氏はバニラを選ぶ。
コーヒー or 紅茶
・・・ここでもyuki嬢だけ紅茶を選ぶ。
コーヒー飲めないあたりが女の子らしい。
女の子らしさからほど遠い私とでゑ氏はコーヒーでシメる。



でゑ氏の距離感が好き。
彼がおせっかい焼きだったら、とっくに縁が切れていたかも。
だからこそ友情(主従関係ともいう?)が続くのだろう。
yuki嬢のストレイトさが好き。
私よりサブカルに詳しいというだけでも貴重なのに、今ではすっかり携帯メールのやりとりが欠かせない。
ネットで出会った人間関係は、私のライフスタイルに確実に組み込まれている。
このふたりと末永くつきあっていけたらいい。
でゑ氏から奪い取ったマルメンを吸いながら、そんなことを考えた。

この日、私だけが店でビール1杯だけ飲む。
帰り道で「-196℃ 初イチゴスパークリング」を購入。
飲みながら家路に着く。
2006.03.09 ◆再会の杯◆
池袋東口の回廊の家にて

生ビール・・・1杯
松露(芋焼酎)水割り・・・1杯
天下一(黒糖焼酎)ロック・・・2杯


翌日、2日酔いと寝不足で残業を断った。


2006.03.09 Meet Agein
3月8日 (水)

大柄なカラダの上半身を左右に揺らしながら、メーカー営業は私を探していた。
「おひさしぶり」
私から声をかけ、私たちは飲み屋に向かって歩く。
「メシでもいきますか」
というメールでも気軽な誘いとは逆に、彼は店を予約し、午後半休を取ってきた。
ヘアワックスで遊ばせた毛先。
社章のついていない胸元。
なみなみならぬ気合が感じられる。
無理もない。
もし彼が私にまだ好意を寄せてくれているのなら、こんなラッキーチャンスが訪れたのは奇跡に値するのだから。

「様子変わってるというからどうなってるかと思ったよ」
「髪、黒く染めたの。今度行く学校、茶髪禁止だから」
「へえ、厳しいんだねえ」
「そうよね。高校卒業してすぐだったら、そんな学校進まなかったかも。でもいろいろ染めたから飽きちゃった」
黒く染めた髪とざくざくの前髪。
それだけでもかなりのイメチェンだ。
これでは見つけにくいかもしれないと判断し、私は3日前にメールで雰囲気が変わった旨だけ話していた。
もちろん、それ以上の内容については触れていない。
それは会ってからのお楽しみ、と暗に告げる小手先のテクニックを使ったまでのこと。

店は個室の和風居酒屋だった。
木を主体に使った内装と薄暗い照明。
静かではないが、がやがやとうるさいわけでもない。
乾杯をし、私は言おうとしていたことを話す。
「ごめんね。建築士とのこと隠してて」
私は建築士にココロが揺れるようになってから終わるまでの経緯を語る。
当たり障りのない範囲で。
オブラートに包みながら。
対する彼は、建築士と私が会うようになったことを知って以来のことを話してくれた。
彼が建築士から私との関係を知らされたのは、1月3日に集まった日だったという。
そして終わったことを知ったのは、建築士に呼び出された日から6日後。
いまでもひんぱんに会う関係であることには、変わりない様子だ。
その話に端を発し、私達はずっと話を弾ませていた。
家族のこと。
友達の話。
そして、お互いのこと。
私は彼を誤解していたことに気づく。
このヒトは私と似ている。
必要以上に周囲に気を遣い、ときに空回りしては後悔するという。
気の利かない彼なりの精一杯の努力。
すこし彼が愛しく思えてきた。
そして私自身も、とてもリラックスした態度でいられた。
今度こそ、今度こそ、幸せになれるかもしれない。
大切に育てていこう。
根を張り、芽を出し、すこしづつ育っていく植物のように。
2006.03.07 こぼれゆく歌
先週の木曜日の出来事

駅から家まで20分ちかくかけて歩く。
外は夜、私はほろ酔い。
楽しい時間から現実に戻るために、家路に着く。
人通りが少ないとき、私の口からは歌がこぼれ出る。

いくつもの場面 通り過ぎても好きだった
だから別々の傷みかかえて 歩くふたりがいる


渡辺美里の『Sincerely』
私はこの曲が昔からすきで、たまにカラオケで歌う。
アタマの中に映し出されるのは、あいつのことばかり。
あいつのそばにいるのは、やわらかい表情を浮かべた私。
私が私のままで楽しんでいることが、ありありと見て取れる。
当時の私には、もっと余裕があった。
自分をもっといたわることができた。
生き直しの毎日に喜びを見出していた。
それが今は、男をひっかけるという自傷行為にはまる日々。
涙は出ない。
泣くかわりに、私はつよいお酒を飲む。
あいつとは違う他の誰かと過ごす。
涙は出ないけど、私はいつだって泣いて過ごしている。

軌道をはずれた惑星のようにさ迷っている
不完全なあなたと 不完全な私が


どうして私はこんなに淋しいんだろう。
友達だっていっぱいいる。
いざとなったら彼らは支えになってくれる。
将来のユメもある。
ゴスペルだって、今年のライブはソロだ。
それなのに、私はひとりとぼとぼ歩いている。

あなたと出逢い あなたのそばであなたをみつめて
あなたと愛しあい


一台の自転車が走ってくる。
私はとっさに歌うことをやめる。
自転車に乗っていたのは、スカートの短い女子高生だった。
もう12時を回っているというのに。
歌を邪魔された私は、いぶかしげに彼女が去るのを待つ。

あなたと生きてきた

消え入りそうな声で私は歌う。
なにもかも過去の話。
それなのになぜ今もあいつが思い浮かぶんだろう。
電車のなかで本を読んでいても
仕事中にキーボードを叩いていても
それは突然姿を現す。
この幻影と共存して、嵐が過ぎ去るのをじっと待つしかないのだろうか。
また薄着の季節が来る。
建築士との仲が終わってから1週間後、昨年私が振ったメーカー営業の大野木さんからメールが入った。
彼からは今年に初めに入ってからも何度かメールが入り、やりとりを続けていた。
彼は私が建築士と何度か会っていたことを知っている。
久しぶりに来たメールでその話題に触れ

「俺のことをどう思っていた?俺と会っていた時も、あいつ(建築士)のことが気になっていたのか」(要約)

と問い質された。
本来なら無視に値するが、彼らは友達の旦那さんの友達。
むげな扱いはできない。

「最初は大野木さんにも好感を持っていたけど、建築士のことも気になりだした。とても悪かった」

という内容のレスをして以来、交流が復活した。
専ら携帯メールでのやりとりだが、彼からメールが来ると、ココロに灯りがともった気分になる。
振って以来、いや、会ったときから地の自分にちかい状態でいられる相手ではあった。
建築士でも、同僚でも、桜庭さんの前でもさらけ出せない素の自分。
そんな自分でいられる相手は、多少の短所に目をつぶっても余りあるのではないか。

「自分を愛してくれるヒトとつきあうのが一番幸せだよ」
いつかハルちんが言っていた言葉。
ここ最近、相手のステイタスばかりもてはやしていた気がする。
無理もない。
最近までの会っていた男性は、エリートだったのだから。
ちゃんと年金を払っていて、一線で仕事を頑張っているヒトが最低ラインだったのに、上を見たら果てしない。
彼らに気に入られようと腐心し、自分の傷を無理やりふさぐ日々。
そんな現状に、私はもう疲れ果ててしまっていた。
誰でもいい、私を見捨てなければ―。

水曜日、彼と会う約束をした。

3月3日 (金) 

ハルちんとえびす駄菓子バーで飲む。

駄菓子だけしかないかと思ったが、ちゃんとフードも充実。
あげぱん(ココア味)やうまい棒をかじりながら、近況報告などに花を咲かせる。
私は建築士と仲が終わったことまで話し、ハルちんは臆病な部分のある彼氏・中村さんのグチをこぼす。
そんな彼女に対し、私は得意の『チキン男子論』をぶち上げた。

「ほんっとさあ、最近そういう男ばっかり!最近の男って『傷つきたくない、責任持ちたくない』くせに、ヒトを傷つけるのは平気なんだよね。無理もないよ。不況とかで収入も減ってるし、男だって自信なくすよねー。でもさ、チキン男子以外といったら、空気の読めないがっつき君しかいないんだもん。もうやんなっちゃう」

どんな系統に属していても、女はたくましい。
気の置けない女同士の飲みが、いま最大のストレス解消になっている。

生ビール・・・1杯
ハイボール・・・1杯
トリス・・・1杯
4月22日 (土)

東京ドームにて

キリンクラシックラガー350ml・・・1杯
生ビール・・・1杯


*球場内は缶・びん・ペットボトル持ち込み不可のため、せっかく買ったラガーも紙コップに移し変えられた。

池袋西口にあるスペインバルCASA DEL GUAPO(カサ・デ・カポ)にて

サングリア・・・1杯
ホワイトサングリア・・・1杯
フィノ(シェリー)・・・1杯
私の最終出勤日が決まった。
再来週の3月16日で、1日中キーボードを叩く日々と別れを告げる。
やっといろんなヒトと気兼ねなく話せるようになったのに。
そう思うと、少しせつない。

残り少ない日々を、真面目に仕事しよう。
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